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大人の嗜みごっこ (100) [教養]

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 記念の100回目と言う事で、今回は知的に美術展です。

1000 マウリッツハイス美術館展 3.jpg

 神戸市立博物館にてマウリッツハイス美術館展に行って来ました。9月29日(土)、開催の初日の9時半に、1時間待ちは覚悟して行ったら、もぎりで5人くらい並んだ程度ですんなり入れました~。嬉しい反面、肩すかしをくらった様な……。でも、中は十分に混んでましたが。


マウリッツハイス美術館展 2.jpg

 この展覧会の目玉はフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』です。生きて見る事のないと思っていた絵を見れました。しかしこの絵も有名になったものです。以前の来日の数年前くらいは、日本では知っている人が知っている程度だった感じなのですが。

 この写真は、ここだけ館内で撮影可のところで撮ったのですが、新調のソニーα57に顔認識機能があるのをこの時始めて知りました。カメラは、絵の少女の顔をキッチリ認識したのでした。

 入館して3階に上がると、知らんオッサンの銅像。そして、主に肖像画です。2流画家の肖像画はつまらないです。それより、その先の2流画家、と言ってもその国では名の知れた、しかし世界的ではないくらいの力を持った画家でしょうが、その人達の風景画の方が面白いです。写真もテレビも無い時代に、他地域の風景、文化を伝えるため、後世に残すための愛着やら信念を感じます。

 更に進むと、何とレンブラントの作品も来てました。レンブラント『シメオンの賛歌』、別の画家が同じテーマで描くも、レンブラントの引き立て役です。レンブラントの自画像を見ていると、この人はゲイだったのではないかと言う気がしました。実際は結婚していますが、同性愛がタブーだったので、その穴埋めに自分と言う男の絵を描いていたのかも、と。

 ルーベンスの『聖母被昇天』の下絵なんかもありました。フランダースの犬で最後に出て来るあの絵の下絵です。下絵なので、感動は強くないですが、嬉しい誤算でした。

 そしてメインイベントのフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』です。この絵の呼び名、以前は3つくらいありましたが、これに統一されたのでしょうか。ジグザグの順路で止まらずに見なくてはなりません。じっくり見るには、順路を出て、少しだけ下がった場所で見る形です。視力は悪くないので構いませんが、朝日新聞の取材カメラがフラッシュを焚くのが腹立たしい。絵は、意外とキラキラしていました。一説には和服を着ているとも言われ、なぜか写楽の大首絵を思い起こします。ターバンとか服とかは意外と粗いタッチかも。しかし、表情とかは緻密です。別に物語のある絵でもないのですが、なぜにこうも心をくすぐられるのでしょうか。

 そこを出ると、知らない画家の腕自慢みたいな絵が多く出ていました。これはこれで面白いのですが、感動を産み出すものではないですね。

 そして館を出ましたが、美術展を後にする時は後ろ髪を引かれる思いです。もう、2度と見られないのかと思うと悲しくなるのですね。もっとも、来年まで展示していますが。


2012-10-13 19:39  nice!(4)  コメント(4)  トラックバック(0) 

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コメント 4

NO14Ruggerman

100回記念 おめでとうございます。
でもビール、ウイスキーネタでないと
ちょっと違和感があるのですが・・(笑)
by NO14Ruggerman (2012-10-13 21:23) 

トリック

>NO14Ruggermanさん

 今回は隠していたインテリジェンスを見せてしまった……。
by トリック (2012-10-13 23:22) 

あまちゃん

もう一回見てもいいかも。
私は2度行きましたよ。

BS日テレのブラブラ美術館(火20:00放送)で紹介の放送しますので、見てからもう一度行っても楽しめますよ。
by あまちゃん (2012-10-15 00:23) 

トリック

>あまちゃん

 前売券、もう1枚買っておけば良かった~。
by トリック (2012-10-15 21:30) 

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