大人の嗜みごっこ （５２） [ウイスキー]
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先日、やっとメインモルトさんに出没出来ました。今回はイアン・バクストン（Ian Buxton）著『101 Whiskies to Try Before You Die』（死ぬ前に試したい１０１のウイスキー）で予習して行きました。著者は、元グレンモーレンジ（Glenmorangie）のマーケッティング・ディレクターだそうです。
この本、英語でサッパリですが、高くて私みたいな貧乏人には一生無縁の高級ウイスキーを自慢たらしく並べている本ではなく、逆に基本いつでもどこでも庶民が楽しめる価格のウイスキーを中心に書かれています。だから、挙げられた１０１本全部買っても現地価格で大体７１００ポンド（約９０万円弱）くらいだそうで、山崎５０年（１００万円）１本よりも安いです。ニッカのオールモルトが出ているくらいですからね。ちなみに、オールモルトはイギリスでは２５～４０ポンド（３０００～５０００円）みたいです。ちなみに高いのでは、
シーバスリーガル２５年
デュワーズ シグネチャー
グレンフィデック ３０年
響 ３０年
ハイランドパーク ３０年
ハイランドパーク ４０年
ジョニー・ウォーカー ブルーラベル キング・ジョージ５世
バルヴェニー 30年
ザ・マッカラン ファインオーク ３０年
が出ていました。ノブ クリーク ９年が最高に分けられていますが、これは間違いでしょうね。
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最初の１本はベンリアックのキュリオシタスです。何度言っても覚えられない名前です。本当はコンパスボックスのアシーラを頼みましたが、昔は置いていたけど今はないとの事。「またマニアックな物を……」と言われましたが、メインモルトさんの品揃えの方がよほどだと思いますが。
香りはスモーキーさが、いかにもウイスキーって感じでしたが、飲んでみると辛さはあまり感じませんでした。ちょっと何かの果物っぽい感じがして、余韻も楽しかったです。
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２本目はザ・マッカランのシェリーオーク １２年です。本には１０年物が出ていましたが、お店には置いてないので１２年にしました。まあ実売価格はそう変わらないので、だったら１２年の方を置くのが常道でしょうか。
ここで、ウイスキーのお勉強。ネットとかで調べたところ、ウイスキーは樽（新樽、中古の樽、他のお酒）で熟成させるのですが、昔スコットランドで税金逃れのためシェリー樽に詰めてウイスキーを隠して飲んだら美味しかったのがシェリー樽熟成の始まりだそうです。本当かウソか知りませんが。シェリー樽はアメリカのオーク（ナラの木）と決まっているそうです。ヨーロッパからアメリカへ移民を乗せて出た船にオークを積んで帰ったそうです。時は流れ、イギリスのシェリーの輸入が木の樽からタンクに変わりシェリー樽が入手困難になる一方、アメリカでバーボンの熟成は常に新しい樽の使用が義務付けされバーボン樽が余りまくる様になり、最近はバーボン樽での熟成が増えているのだそうです。
さて、このウイスキーは香りはモワっとして正直楽しくはないです。ちょっとゴムっぽい印象でした。でも、飲むとさくらんぼとかアンズみたいな味が本当に良かったです。全身脱力で、これは私が探していた味の１つかも。他に安くて美味しいシェリー熟成のお酒を探しましょう。
ウィスキーも奥深いですね～。
ここ数年、ウィスキーを飲む機会がめっきり減っています。
by コバヤン (2011-11-20 08:50)
＞コバヤンさん
樽が、時代によって手に入りやすさで変わって、それで味も変わって来ているのは面白いですね。
by トリック (2011-11-20 11:43)
ジョニーウォーカー・ブルーラベルは舐めたことがあります（笑） 会社の飲み会で30人だかで飲みました。100万くらいで樽1個買えるそうですから、個人的には101本＞樽1個＞山崎50年、かな？
by Umi-Bozu (2011-11-23 18:25)
＞Umi-Bozuさん
お店で山崎５０年の話題が出ました。奥でかなり出来あがりつつあったお客が山崎１００年５０万円で売り出した、と逆に言ってました。東京のカスクってバーで、ハーフ３万円で出しているとマスターが言うけど、だったらショット３０００円１０杯飲むわ～、と答えました～。
１０リットルくらいの、家庭用ミニ樽とか出してもらえないかな～。
by トリック (2011-11-23 19:18)